遊 行 期
森永鉄美
平成21年1月20日
年に一度の八期会、 今では自分にとって楽しい定例行事として定着しました。 お世話いただく幹事役員の皆様、感謝です。
我々も70歳になろうかと、高齢期あるいは老年期とも言われる年令となりました。
多分、今の我々、ヒンズー教で教える「遊行期」・・・ この時期に入ったのでしょう。
「遊行期」 ・・・ 遁世期とも言うらしい。現世への執着を一切捨て去り、現世を放棄する生活に入る時期。巡礼の杖を持ち、喜捨を受け乞食をしながら聖地から聖地へ遍歴する。そして「人知れず果てる生き方」をする時期であるらしい。
さて自分を振り返って、「遊行期 ・・・ このような生き方もいいな~」と思うことも、多少はあるけれど、このように徹することは出来ない自分がいます。まだまだ俗世の引力から逃れられない自分を見出します。
あらゆる執着を捨て聖地を遍歴する ・・・遍歴する ・・ この言葉には共鳴しますね。
ということで杖の代わりを求め、時間を作っては遍歴の旅に出ています。杖の代わり ・・・ それはこれ、バイクです。 バイクが杖の代わりです。
バイクで旅しているとき、若者達と気楽な話しが出来ますね。年なんて忘れてしまう。
この写真ときは 春の阿蘇をメインに一人旅だったけど、フエリーで出会った若者3人、遊んでくれました。
記念撮影、シャッターを頼んだら、他の仲間の二人は後方で勝手にポーズです。
下船して自分は阿蘇へ、彼女達は荒尾の三井グリーンランド方面へ走って行きました。
’06 ’07 ’08年、3年連続して四国走破がなりました。‘06年に四万十川など四国の自然に惹かれて走り、’07年は四国一周、満月の光の中で深夜の長距離走行を敢行、’08年は 折からの悪天候で雨中走行を強いられたけど、いずれも素晴らしい思い出が残りました。
九州内は阿蘇を中心に、天草、耶馬溪、九重など、熊本・大分方面によく行っています。
バイクでの旅ゆき、家の者はいささか呆れ気味です。
最初はバイクに乗ること、ライダー復活に良い顔をしなかった。 若いときのちょっとしたアクシデント、事故のことが、まだ記憶に残っていたのですね。
ライダー復活にはバイクを手に入れることが必要です。事前に相談しても、我が家では却下される可能性が大でした。
明日納車という日に「買った」と宣言、これでまた自分の評価はダウンしました。
バイク遍歴を少し振り返って見ます。
[スカイウエーブ]これは自動二輪、大型免許に車検も必要、走りは抜群 若者に負けない走りができました。
次が現在使っている[PS250]、手軽です。車検は要りません。だけど馬力がイマイチですね。
あ そうそう その前の車ですね。
[イントルーダー]アメリカンタイプの扱いやすい車だったけど、いまひとつピピッとこないところがあり、短期間のお付き合いでした。
空冷エンジンで構造上の問題なのか、走っていると股間に熱がもろに伝わるのですよ。冷やさねばならないのにね。
走行距離は1万キロ行ってなかった。程度は「極上」で格安処分、買ったのは子持ちの若奥様でした。
女性ライダー、最近は珍しくもなんともない。息子のバイクを取り上げ、自分が乗っている奥様ライダーや、孫のいるのを隠しているおばさまライダーもいますしね。結構大きなバイクですよ。
ま 自分だってヘルメット被っているときは、年なんてわかりっこないし・・・もちろん孫なんていないというような顔で話します。
ライダー達と話していると、どこかで必ず
「ほんとは お幾つですか?」とくる。
「50ちょい です。」と答えることにしています。
そうそうバイク もうひとつありました。
[カタナ750]・・・、750ccでいい走りをしてくれました。残念ながら 次男が持っていってしまいました。
もっとも所有者は次男で、就職先で落ち着くまでと、1年ほど預かっていただけのこと、やむを得ませんね。
主題のバイクでの旅遍歴ですが、紙面オーバーのようですね。これはいずれ別の機会にでも・・・ということで。
(‘09.01.20. 記)