雲の上の2日間が過ぎ僕はもう昨日の朝着いた雲の上駅に戻っていた。
「何だったんだろう?」という?と、「霧の中の行軍とあの感動の日の出を見た」充足感が入り混じって、「宿題が残るから旅は楽しいんだ。」と納得することでした。
高度差773mの雲谷ロープウェイを一気に、といっても結構ゆっくりと、下りながら、この山での体験は案外、僕の走馬灯の中の一シーンに入るに違いないとも思った。
「うだつって何にゃ?・・・」
大工さんのウソ話 より。うだつ雑学的考察
考察その一 うだつは兎の耳
その昔、屋根の両側にニョッコリ突き出た小さな屋根を見た人が「兎の耳を立てたみたいだ。」といい始め「兎の耳立ち」となり、「卯建ち」に転化した。とすれば,何故兎の耳なんでしょう。耳のある生き物はいろいろいます。猫、犬、馬、牛、・・・いくらでもいるのに、その人には兎にみえたのです。兎でなくてはいけない。と・・・耳がまっすぐに立っている。その上に耳が長くなくてはいけない。そうです,兎が最適です。
考察四うだつ(卯辰)を上げて巳を迎える。
十二支の順番で、卯、辰と読むと、次に来る「巳」を迎える用意ができたシンボルに見立てることが出来ます。
「巳」は富と幸福の使いとされています。うだつを上げた家は「富と幸福を迎える準備の出来た家といえます。・・・
他にいろいろと面白い??考察があります。
感興味なかたは以下のURLをクリックしてみては?
http://www.anc-d.fukui-u.ac.jp/~uyo/kitoken/ogura/uso1
2時間のバスからの光景は,明、清の時代の古い民家が残っているといういわゆる安徽古民家群なのか?世界遺産に登録されているというから、ここから見える建物群ではないのだろう。一人旅だったら、もっとゆっくり、見ていければ、「ここまで来てるのになぁ」旅の度にそう、思う。
荷物を残してきた黄山国際大酒店は、悠久の香りを漂わせてゆったりと流れている新安江の岸辺に建っている。僕等は一昨日行けなかった老街へ向かった。
老街は旅の前から訪れてみたいと思っていたところである。もっとも、老街という名前は、中国、いたるところにある。
字の通り 昔の街という意味で新街との比較にすぎない。今、中国はスクラップ・アンド・ビルドの荒波の中に全市が巻き込まれているので、もしかしたら、余程、歴史的価値のある老街以外は取り壊される恐れがあるのでは。
黄山の老街は宋や明代の古い町並みが残されている。
約1200mの通りは文物商店が軒を連ねている。
・・・・白い壁と黒瓦が特徴の江南建築が連なる老街の石畳を歩くと、まるで100年まえにタイムスリップしたような感じになる ・・・ 「地球の歩き方」から
時間が早かったせいか、人通りはまばらだった。
1時間ほどしか自由時間が無かったので,とりあえず端まで歩いてみようと思って歩き続けた。
やはり、聞いていた通りお茶・骨董品・墨・硯・筆・茶道具それにいわゆるみやげ物店が軒を連ねている。
店の中は暗い。店員は余り居ない。骨董品屋が面白い。
歴史民芸博物館に入ったようだ。
いわゆる骨董品もあるが玩具類も多い。それも昔の玩具が。
一軒だけで持ち時間が過ぎそうである。
大体、看板からして立派なのが多い。西安の老街・「古文化街」と、大理・老街の中間か否、一軒のスケールはこちらの方が立派に見える。
店先で印鑑を彫り売りしているのを見かけたので、ちょっと立ち寄ってみた。こんな場所が意外と上手だと思って。
娘が主人に頼まれたらしい。明日、杭州の西冷印社で買おうと思っていたけど。
人なつこい、それでいて結構、芸術家風の男に訊いて見た
一個、30元でいいか?答えは「可以」
10分で出来ますか? 答えは「可以」
二個,40元でどうでしうか? 「可以」
人が良さそうで、おまけに上手そうだったので、それ以上は値切りたくなかった。印艦はいくら台石が良くても、彫る字が良くないと腹がたつものだが、彼の文字は本物だった。
もっとも、彼女の夫が気に入ったかどうか?定かではないが僕の見たところ優をつけたい。
少なくとも、春、三峡下りの船の中で、友人のピーカン氏が息子に奮発した水晶の印艦「シャチハータ」よりは比較にならなかった。
あっという間の一時間でした。まるで、昔、あったクラシックレコードのサンプル盤、最初の1~2小節で次に移る。そんな感じの時の流れでした。
come back again!中国語も出ません。この後の杭州までの田舎道を走るバスの旅は良かったです。
珍しく隣の客も、とても興味深げに窓外を見続けていました。「可以」いいですよ。の男売り物か?こんなところにポーがいた。
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次は杭州です。