労山

ラオシャンの漢字は正確には労の左側に山と言う字が付きます。 峨と同じようにです。

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労山は中国の国家級の風景名勝区である。中国の山東半島東南部を走るなだらかな丘陵地帯の一部であり、三面を海に囲まれ、一面だけが平原に接しているところから、「海上に浮かんだ名山の長」の称がある。中国の名山のうち、海浜から突然のように聳え立つものはこの労山しかない。87.3kmの海岸線を飾る大小13の港湾と沿海に浮ぶ18の島々が、労山でしか見られない山海の奇観を作り上げる。言い伝えでは、秦の始皇帝も、その後の漢の武帝も、神仙を求めてこの地に来たとされている。神秘的な風景を持つ労山に相応しい伝説である。

労山は中国でも屈指の道教の名山で、最盛期には9宮8観70庵(規模こそ違った道教寺院の呼び名)が建立され、1000人に上る道士(道教僧)が住んだ。現在残っている建物の中では、太清宮が最も規模が大きく、最も古い。太清宮は北宋初年に建立されたもので、今日までにすでに1000年近い歴史がある。簡素な佇まいの太清宮だが、三面を山々に囲まれ、一面だけが水に臨む独特の景観が美しく、周囲に見所と石刻が集中しているため、労山観光の中心となっている。